2009年2月14日土曜日

お薦めはAccess+VBAではないか?

人材紹介会社のワークポート社が、コンピュータプログラミング言語に関する、求人の多さと年収の高さのランキングを発表したらしい。
求人では、Java、C、C++、PHP、C#、VisualBasic、Perl、JavaScript、COBOL、VisualBasic.NETがベスト10。
年収では、C#、C、COBOL、ASP.NET、VisualBasic.NET、VBA、RPG、C++、JavaScript、Javaがベスト10である。

求人数はJava、年収はC#がトップ――ワークポートが調査

早い話が、こんな情報は信用しない方が良いのじゃないかと思う。
あくまで、トータルと平均だ。
経験的に、求人が多く、平均的に年収が高い仕事というのは、面白くない仕事が多いと思う。
求人が多いということは、雑魚でもいいってことだし、年収が高いということは気楽でない仕事だということだ。実に簡単なことだ。
それに、人材派遣会社での調査であり、かなり一面的な調査結果と思って間違いない。

JavaScriptが、一人前のプログラミング言語として扱われるようになったのはちょっと面白い。
確かに、近年、JavaScriptの用途は広がり、本格的な用途に適用できるよう(例えばデータ処理)な環境が出来てきたようだ。セールスフォースと並ぶ、エンタープライズ用クラウドコンピューティングの一方の雄、ネットスイートでも、JavaScriptが主力言語になっているくらいだ。
仕事があるなら、これをマスターしておいても良いのではと思う。

COBOLなんて、20年前から「化石」「時代遅れ」って言われているが、いずれも高ランクである。実際、地球上の業務システムの全コードの半分以上はいまだCOBOLだと言われている。多分、後10年や20年は、さほど変わらないと思う。

いずれにせよ、これらで上位になるということは、基本的に大規模プロジェクトかFA(ファクトリオートメーション)分野で使われるのだと思う。
大規模システムというのは、上流は大変に困難だし、下流はあまり面白くないものだ。つまり、プログラミング言語レベルで言うなら、それを使う者は、システムの全体は見えないので、面白さが感じられず、歯車感は強いかもしれない。

これらから考えて、案外良いと思ったのはVBAだ。VBAは、マイクロソフトオフィス製品に組み込まれたプログラミング言語で、主にはAccessでの開発ではないかと思う。
VBAは、現在、マイクロソフトの主力言語であるVisualBasic.NET(最新はVisualBasic2008)の旧タイプであるVisualBasic6.0とほぼ同じであるが、私はこのVisualBasic6.0程度の機能で良かったと思っている。VisualBasic.NETは複雑過ぎる。
Accessなら、2万円ちょいで買えるし、いまやランタイムは無料だ。SQL Serverもエクスプレス版とかがビジュアルインターフェース付きで無料で使えるので、勉強すれば、Accessと組み合わせた開発が出来、中規模システムであれば、開発効率は圧倒的に良い。
これから開発者を目指す人は、世間的には薦められることは少ないかもしれないが、Access+VBA(+SQL Server)が良いかもしれない。これは、今流行のWebシステムではないが、Webの問題は前回書いた通りである。

1 件のコメント:

masa さんのコメント...

僕は制御ソフト系を希望して今の会社に入り、社会人生活を開始しましたが、出向して3年くらいVBAばかりやっています。プログラマを志望していたのに、これじゃ事務屋だと自信を無くしていたので、この記事を見て勇気付けられました。ありがとうございます。